Googleアナリティクスを見る前に…

Googleアナリティクスを分析する前にすべきこと

Googleアナリティクスは魔法のツールではない

「Googleアナリティクスでホームページをもっと良くしていきたい!」と言うお客様はよくみえます。

しかし、Googleアナリティクスはあくまで分析のツールであって、それを使えば何かが良くなると言うわけではありません。

大事なのは、

(1)分析した後、

(2)予想を立てて、

(3)施策を実行して、

(4)効果を見て評価する

(4)までやらないと意味がないです。

また(1)のステップで数値を見るだけならば誰でもできます。
(1)だけだと、
「1日に100人みてるのかー。へー。」で終わるだけです。

成し難いのはステップ(2)からです。

オーナーさん、(4)までやるリソース(人と時間とやる気)はありますか?
なんとなーく「Googleアナリティクスを見ればサイトがよくなる、すごそう」と思っていませんか?

【勘違い】 Googleアナリティクスを使えば上位表示できる

特に勘違いされているのは、GAで分析すればSEOに効果がある。上位表示ができるという幻想です。

GAをみれば「問題が予想できる(あくまで予想)」(前述のステップ(2))だけであって、(3)(4)をしなければ、上位表示なんて夢のまた夢です。
そして、上位表示されない理由はGAを使わなくてもわかる場合が多いです。


大抵の場合は一般的なコーポレートサイト(会社のプロフィールページ)だけがある。大体サイトボリュームが小さい。50ページ以下。
これで「取扱いサービス+ポジティブなキーワード」、
例えば私のビジネスならば
「ホームページ制作 SEO対策」とか
「サイト制作会社 ワードプレス」とか
「サイト制作 安い」
で検索した場合で上位表示できるでしょうか?
・・・できるわけないです。
なぜならば、50ページ程度の普通のコーポレートサイトがあり、一般的なSEO対策をする、そのくらいの事、どの企業も当然の如くやっているからです。
検索上位を狙うなら、ユーザーが求めている良質なコンテンツを積み重ねていくしかないんです。

では、どんなコンテンツなら、どんな人がみてくれるか?
どのページに人が集まって、どのページへ移動しているか?
極論をいうと、そのページからコンバージョン(お客様に本来して欲しいアクション、購入ページ、お問い合わせやお見積もり、資料請求など)に至っているか?
コンバージョンに至っていないなら、どのページでどれくらいの人が離脱しているか?
それを見える化するのが Googleアナリティクスです。

まずはユーザーテスト

Googleアナリティクスを見る前に、ユーザーテストをしましょう。
お客様に意見を聞いた上で分からないことをGAで見ましょう

もっというと、ユーザーテストの前に、ご自分で客観的にご覧になってみて下さい。

「わかりやすいですか?」
「サイト内で迷子にならないですか?」
「疑問や知りたかった事は解決しましたか?」
「期待していた情報はありましたか?」

とお聞きすると、首を傾げるか苦笑いで返される場合が多いです。

例えば、

・BtoCサイトなのに、スマホで見てもレスポンシブ(スマホ用の画面)になっていない
・サイト内で迷子になった。
・購入・お問い合わせボタンがどこにあるか分からない
・サイトの階層が深すぎて、何度もタップしないと、目的のページにたどり着けない
・文字が小さくて読めない
・常時SSLがされていない(セキュリティー面での問題)
・表示がめちゃくちゃ遅い
・1ページがめちゃくちゃ長い

こうしたケースの場合は、GA見るまでも無いです。それ以前の問題です。

ユーザーファーストが最重要事項

そもそも、GAでは感覚的なところは計れません。
だけど、ホームページの情報を見ているのはユーザーです。
とりあえず、社内の人でも身内でもいいです。最低5人(※)はユーザーテストしましょう。GAを見るのはそれからですよ。


(※)ユーザーテストが5人で良い理由は下記の記事が参考になります。

ユーザビリティ調査では何人でテストするのか

テストしているのが、ウェブサイト、イントラネット、PCアプリケーション、モバイルアプリなど、何なのかは関係ない。ユーザーを5人使えば、ユーザーテストの費用便益比はたいていの場合、ほぼ最大になるからである。

https://u-site.jp/alertbox/number-of-test-users
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