ChatGPTを使っていて、「このチャット内容ってAIに学習されてしまうの?」と不安になったことはありませんか?
実は、初期設定のままではチャット履歴が保存され、AIの改善のために使われる可能性があります。
しかしご安心ください。設定を変更するだけで、履歴を残さず、AIの学習にも使わせないことができます。
【1】ChatGPTでのやりとりはAIの学習に使われるのか?
基本的には「使われる可能性があります」
ただし、OpenAIはプライバシー保護に配慮しており、以下のような対策が取られています
- 人のレビューを受けることがある
モデルの改善のため、一部のやりとりは人がチェックする可能性があります。 - 個人を特定できる情報は削除されるよう努力している
ただし、入力内容によっては残ってしまうこともあるため注意が必要です。
【2】無料版と有料版で違いはあるの?
はい、違いがあります。
プラン | 学習利用の可否 | 履歴の保存 | オフ設定の可否 |
---|---|---|---|
無料(ChatGPT Free) | あり(初期設定では利用される) | あり | 設定でオフにできる |
有料(ChatGPT Plus) | あり(初期設定では利用される) | あり | 設定でオフにできる |
チーム・エンタープライズ(ChatGPT Team / Enterprise) | なし(一切利用されない) | チーム内での履歴管理のみ | オフ設定不要 |
【重要】チーム・エンタープライズ版以外は初期設定で学習利用される
基本的に使う前に学習機能をオフにしておくこと。
※アプリもブラウザ版も両方に設定が必要です。
学習機能OFFでも完全に機密状態になるとは言い切れないので、機密情報を扱う場合はチーム・エンタープライズ版を使うことを検討しよう。
【3】チャット内容の学習利用をオフにするには?
以下の手順で「このチャットを学習に使わない」設定に変更できます:
設定方法(Web/アプリ共通):
ChatGPT画面左下のアカウント名をクリック(またはタップ)

「Settings(設定)」を選択

「Data Controls(データコントロール)」を選択
「すべての人のためにモデルを改善する」をタップ

「すべての人のためにモデルを改善する」をオフ
「実行する」をタップ

これにより
- チャット履歴が表示されなくなり
- モデル学習に使われなくなります(OpenAIによる明言あり)
「チャット履歴と学習」をオフにするメリット
- 入力内容がAIの学習に使われなくなる
- 過去の会話内容が履歴に残らない
- セキュリティ面・プライバシー面でも安心
「チャット履歴と学習」をオフにするデメリット
- 過去の履歴は見えなくなる:
チャット履歴タブに表示されなくなるため、必要な会話は事前に保存しておきましょう。 - 複数デバイスでの設定が必要:
スマホとPCなど、それぞれで設定を行う必要があります。 - 最大30日間の一時保存あり:
OpenAIは不正利用の検出などのため、チャット内容を最大30日間保存する可能性があります。
【PC版】ChatGPTの履歴・学習設定をオフにする手順
① ChatGPTにログインし、左下のアカウント名をクリック
アカウントアイコンまたは自分の名前をクリックするとメニューが表示されます。
②「Settings(設定)」をクリック
設定画面が開きます。
③「Data Controls(データ管理)」を選択
セキュリティやプライバシーに関する設定がまとめられています。
④「Chat History & Training」をオフに
スイッチをクリックして「オフ(灰色)」にします。
この設定で、今後のチャット内容は履歴に残らず、AIの学習にも使用されなくなります。
【スマホ版アプリ】での設定手順
スマホでも手順はほぼ同じです。
- アプリ右上のメニュー(≡)をタップ
- 「Settings(設定)」を選ぶ
- 「Data Controls(データ管理)」をタップ
- 「Chat History & Training」をオフにする
より安心したいなら「ChatGPT Team」や「Enterprise」も検討を
ChatGPTの有料ビジネス向けプラン(ChatGPT Team / Enterprise)では、初期状態でチャット内容が学習に使われない設計となっており、より高いセキュリティを求める方におすすめです。
まとめ
ChatGPTを安心して使うためには、「Chat履歴と学習」設定をオフにすることが第一歩です。
デフォルトではAIに学習される可能性があるからこそ、自分でコントロールすることが大切。
PCでもスマホでも簡単に設定できるので、ぜひこの機会に見直してみてください。