Adobeキャプチャーは写真や手書きの線画を簡単にパスデータに変換できたり、パターン化したり、シェイプ化することができるめちゃくちゃ便利なアプリです。
信じられない事に無料です。
Photoshopやイラレはもちろん、frescoとも連携しているので、ipadユーザーは迷わずインストールをお勧めします。
Adobe Capture
https://www.adobe.com/jp/products/capture.html
今回の作例
今回はこのadobe captureを使って、写真を元にパキッとしたイラストを作っていきたいと思います。

上記のように好きな配色で表現するにはPhotoshop等の編集アプリでひと手間かける必要があります。今回は写真を単純化してイラスト化するところまでの手順を解説していきます。

つまり、逆説的にいうとadobe captureだけでここまではできるって事です。
今回は単純化のみを行なっていますが、adobe captureには色々なフィルターが用意されているので実はこの他にも面白い画像に簡単に変換できます。
こんな加工ができます




手順1 画像を取り込む
それでは早速レッツトライ!
Adobe captureをタップして開けましょう。



加工したい写真を読み込みます。

今回は色付きの単純化した画像を作りたいので、読み込みモードをカラーにします。左上のアイコンがパレットのアイコンになっている事を確認してください。
写真をパス化したい場合は。。。
モノクロ2階調のデータとして読み込みたい場合はモノクロモードで読み込めばOKです。紙に鉛筆で書いた線画を読み込んでベクターデータに簡単に変換できるので、とても重宝します。


スライダーを動かして、ちょうど良い見栄えに調整します
本題に戻ります。


右にフィルターのサムネイル一覧が表示されますので、その中から「ハイライト」を選択します。
下部の適応範囲のゲージを調整します。

今回は色数が5色程度の画像を作ろうとしていますので、あまり階調が多くならないように調整しました。
フィルターの適応度を好みに調整したらチェックボタンをタップします。
手順2 単純化する

このままでは色数が多いので、さらに単純化をしていきます。
パレットのアイコンをタップ。

使用している色の数が5色程度になるように調整します。

好みの設定ができたら「完了」をタップ。

ゴミがある場合は消しゴムツールで消しましょう。
特徴(ホクロやエクボ)などのトレードマークが塗りつぶされている場合はブラシを使って書き足しを行います。
後からPhotoshopで加工はできますが、持って無い人はこの段階で調整するようにしましょう。
今回は編集の必要がないので、このまま次のステップに進みます。
手順3 保存する

「プレビュー」タブをタップして最終確認を行います。
色数が多かったり、パスが複雑だと思った結果にならない事がありますので、保存する前に必ず「プレビュー」しましょう。
今回は結構単純な画像なので、プレビューも思った通りの見てくれになっていますので、このまま「保存」をタップします。

加工したデータがSVG形式で保存されます。
上記設定だと、マイライブラリに今回作成した画像がSVG形式で保存されます。
JPEGデータを保存したい場合はSVGで保存してから、続けて下記の手順が必要です。

先ほどのデータがライブラリに保存されているのが確認できます。
任意のデータの「・・・」3点リーダーのアイコンをタップします。

メニューから「カメラロールへの保存」をタップします。
これで、加工したデータをjpgで保存できています。カメラロールを確認してみましょう。
マイライブラリ以外の場所にデータを保存する
マイライブラリにSVGで保存されていますので、アドビ製品との連携がスムーズです。
例えば、このSVGデータをphotoshopで読み込んで配色を変えたり、パターンで塗りつぶしたりと、アレンジは無限です。
ちなみに、マイライブラリ以外の場所に保存したい場合は下記の通りにやればできます。(Adobeの意図なのか、マイライブラリ以外の場所に保存しにくいようになっています。)
一旦、マイライブラリに保存してから、共有する形になります。



iPhoneでも同等のことができます。(すごい〜)
それこそ、取り込むときにカメラを起動して、その場でとった写真をパス化することができるんです。(マジすごいからやってみて欲しい)
iPad だと画面が大きいのと、Apple Pencilを使うことができるのでより精度の高いシェイプが作れるのがイイですね。
簡単で面白いのでちょろっとやってみてはいかがかなと思います。
それでは今日はこの辺で。